僕の好きな「白洲次郎」
ご存知の方も多いかと思います、
戦後吉田茂と共に敗戦処理に、そして政治の表舞台に出ることなく、
戦後の日本のために奔走した男です。
占領軍であるアメリカと対等に渡り合った男、
また、唯一「マッカーサー」を怒鳴った人物としても有名です。
僕はこの男が好きで好きでたまらないのです。
詳しくは、色々と彼に関する本が出ているのでお読み頂ければと思います。
やんちゃで暴れ坊、手の付けられない喧嘩ばかりの中高生時代、
ただ弱いものいじめは決してせず、正義感が人一倍強かったそうです。
また白州家は裕福でもあり、そんな訳(暴れん坊)で親から
イギリスのケンブリッジかオックスフォード大学へ留学させられます。
(どちらか忘れました・・・・)
留学中の逸話でとても印象に残ったことがあります。
試験の結果が戻ってきた時に、点数が非常に悪かったそうです。
相当に勉強した彼としては不本意、
そしてその教授に、「何故、こんな点数なのか」
教授曰く、「解答には君の考えが全く何も入っていない」。
これを読んだ時に、「あ〜これだよなぁ〜」。
それまでの「次郎」は典型的な日本人だったのだと思います。
勉強してきたことを、教えられたそのままのことを解答する、
それが日本であれば満点であり、優秀な学生。
けれど、海外ではその個人を、個人の考え方を重要視する。
自分自身がどう考えて、いかにしてその結論に達したのか?
今の日本、日本人は「没個性」が主流、
そして未だに社会でも、どの会社でもこの「没個性」が主流のような気がします。
とんがっていると、ヤスリでまぁ〜るく削られていくような・・・。
まるで、「Hip to be Square.」
「日本人は何を考えているのかわからない」、と言われているのも、
これが原因の一つかとも思うのです。
戦後の混迷した時代に活躍し国際感覚に優れた、
そして己の利益など全く考えなかった人物・・・、
「白洲次郎」という男・・・永遠の憧れです。