病は気から。
昨日の続きとなりますが、その昔に読んだ本「中村天風」氏のいく冊かの本。
辻説法と言われた人ですが、あまり人柄までは覚えておりません。
何せ20年ほど前に読んだ本でもあるので、内容も裏覚えなので悪しからず。
以前このブログに書いたようなそうでないような・・・ま、いいか・・・(笑)
が、特に印象に残ったのが、
彼は奔馬生(現在でいう結核、当時は確か不治の病)侵され
弱った心を強くするために旅に出る(確か最初はアメリカ、次にインド)。
インドへ向かう途中の船内で一人の僧との出会い。
自暴自棄になっているのは誰が見ての一目でわかる。
その僧が理由を聞く、彼はこれこれしかじか、余命いくばくか・・・
聞き終わった途端か、インドに到着してかうら覚えのですが、
僧が犬に向かっていきなりナイフで斬りつける。
犬は犬で理由もわからず切り付けられるものの、しきりに傷口を舐めている。
僧いわく、犬は切り付けられた理由を問うことなく傷を治そうと必死だ。
これがわかるか?
お前は病気になった理由、悔やみ、将来の不安、そればかり考えている。
犬とどう違うのかわかるか?
ま、こんな内容だったと思います。
数日前にブログに書いた、田坂広志氏の体験とまるで同じなのです。
彼も35歳くらいの時に医者から見放され、余命いくばくか・・・。
そして禅寺での教えは「過去も未来もない、あるのはただ、今、のみ」
彼の言葉を借りて言えば、わたしは過去を悔やみ、将来を不安に思い、
この大切な「今」に生きていなかった、心は既に死んでいた・・・と。
そんな彼が現在多分ですが69歳、中村天風氏は92歳没。
彼の考えや行動に影響を受けたのが、実業界で言えば「松下幸之助」や「稲盛和夫」、
他に、東郷平八郎、広岡達朗など幅広い。
これらのことから、彼らの病からの復活は戯言とは言えないと思うのです。
「今」を生きてますか? 俺!