Jworks Surf-T Sandyのブログ 

サーフィンや自然に関する事、ティシャツのこと、日々のこと。

海と違う・・・山

昨日まではサーフィン・海の話。


今日は「山」


前のブログでも書かせた頂いたように、以前勤めていた会社に
大学時代にワンダーフォーゲルに所属していた同僚がいた。


その時、私は精神的にかなり追い詰められていたようで(プライベートマター)
(仕事じゃない・・・笑い)
山にでも登りませんか? と声をかけてくれた。


私の兄が山登りをやっているのを幼い頃から見ていて、何が面白いんだろう?と
ごくごく自然に考えていたこともあって、「う〜ん、ちょっと考えるわ!」と
言って一旦断ったのですが、何を思いついたのか翌日には連れてってくれと
頼んでいる自分がいたのです。
(経緯はあまりよく覚えていません)


で、早速連れて行ってもらったのが、「宝永山』
富士山のちょいと火口の下の方にある、その昔横腹が噴火した場所。


まだ雪深い3月下旬、膝上くらいまで雪が・・・。


時期も時期だったので他の登山者はおらず、二人だけ。


黙々とただただ歩くだけ・・・体力には自信があったものの45才の頃。
意思に反して膝が上がらない・・・息がきれる・・・10M歩くたびに一休み。
「え? 俺ってこんな体力しかないの?」
「あ〜なんで、こんな疲れることやってんだろう・・・」
「こんなことだったら来なけりゃよかった・・・」


今の自分がはっきりと垣間見れる。


歩くときは下を向き、休憩のたびにあたりを見渡す。
(下を向くというのは、向かざるを得なく、全く余裕がない証拠)


「何時間くらいたったのかな、(実際は数十分)、
え?、まださっきとあまり景色がかわっていない。」


こんなことの繰り返し、何時間くらいたったのか覚えてない。


突然目の前の視界が一気に開ける・・・・絶景!


眼下には雲海、そしてその下に見える山の尾根たち、そして聞こえるのは「風の音」
だけ。そして、足跡を残してきた俺たち二人だけ。


この時の感動は未だに忘れていません。


「風の音だけ」と書いたのは、みなさん自然の音の中だけでの体験てありますか?
あまりないと思うのです、考えてみると私もその時が初めてかも知れません。


本当に心地よい音なのです。 人間が作り出す音が一切ない世界。


あれほど人工の音(街の喧騒)の中に暮らしていると、
こんな感動も忘れてしまうのですね。


山と海の違う点は、マイペースでことを進めることができること。
海は、来る波、来る波に調子を合わせなければならず、意外とせわしない・・・
だけど、山は自分のペースで進めることができる。
ま、当然下山の時間を調整しないといけないので、あくまで海と比べての話です。


そして、今の自分が垣間見れること、自分ってこんなに
愚痴っぽかった? これほど根性なかった? こんなに体力落ちてるの?
うっそ!


この後下山し、麓のちょいとしたレストラン?で食べたカレー、世界で一番
美味しいカレーでした。


二つ星や三つ星レストランでの食事や、有名店での食事もいいけれど、


精魂?使い果たした後の食事は何事にも代え難い食事であることを
今でも忘れません。・・・・


PS
登りよりも下りがきついというのを初めて知りました。
下りの場合は全体重と下りの勢いが両足にかかるのです。
(なので自重の150%くらいの重さが両足に!)


当然のごとく3日間くらいは太ももが筋肉痛、
階段は立って降りられず座って膝をおろしてから一段、一段降りる始末・・・・
あ〜情けな!




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