「かっこ悪い」がカッコいい!
僕がまだ会社員だった頃の話で恐縮ですが、(いつも古い話ばかりで・・・)
僕は転職組み、彼はプロパーの営業部長。
それはそれは、素晴らしい業績を残していた彼です。
社内では言葉数も少なく、メールも一言、二言。
営業に関しては二位以下を大きく引き離している「ピカイチ」でしたが、
一番の得意先の業績が悪化し、
2年連続で成績最下位、それまではこの会社に最高の功績を残してきた彼です。
会社の下した決断は、降格・・・それもいきなり平社員へ。
アメリカ投資・資本の会社、「センダント」から「ブラックストーン」へ
ちょうど移行された時期も重なり、以前の実績が評価されなかったらしいのです。
僕も長らくイギリスの会社に勤めてはいましたが、これほどまでとは。
当然彼に落ち度がなかった訳でもありません、一番の得意先を失った時の
ことを考えて「リスクヘッジ」をしてこなかった彼も悪いと言えばそうなのです。
これが僕だったとしたら、どうしただろうかと考えてしまいます。
彼の取った行動とは、
以前の部下、すでに彼と同格か彼の上司になってしまっているスタッフに、
「今僕は普通の社員、僕に遠慮することはない」・・・と言ったそうです。
当然、メンツやプライドもあるでしょう、こんなこと言える彼はすごい!の一言です。
それまでに彼自身が培ってきた知識・経験と自信がそうさせているのでしょうけれども、
今でも辞めずに、黙々と仕事をこなしているそうです。
こんなカッコ悪い男、最高に「カッコいい」ですよね!