ティシャツのこと 3
今日は、「ネック」と「繊維の方向」について。
京都「イージー」さんのティシャツはこの2点が一番違うと思うのです。
この違いが「最上の着心地」を提供してくれる。
まずネック、最近のティシャツは品質が向上したせいか
ネックが「ビロンビロン」になりにくいとは思います。
ただ「イージー」さんのは、本縫い仕様、
大概のティシャツがバインダーテープを取り付けている。
これには理由があって例の「ビロンビロン」となるのを防ぐため。
下記画像参照してください。
でもこれは、「ネック」は伸びるのでそれを防ぐ仕様と言うことを証明するようなもの。
着るときの伸縮性に欠けるのです。
「イージー」さんが採用しているのが
「伸び」と「縮む」双方を防ぐと言った、相反するものを両立した「本縫い仕様」。
本縫い仕様とは、丸くくるまった縫製仕様のこと。
ネック仕様の中でごく一般的な縫製なのだが、一番手間とコストがかかる。
着るときに適度に伸び、ただし着た時にはきちんと襟にフィットする。
次に、7オンスのTに施されている、「マチ」について。
まずは画像をご覧頂きたい。
この画像は、ティシャツの脇の下から「サイド」に施されている「マチ」。
これがどんな作用を及ぼすかと言うと、
◉ぴったりするけど、余裕を感じる。= 妙なまとわり感がない。
この「マチ」画像では少し分かりにくいですが、
「縦の繊維」(縦抜いの繊維)なのです。
と、言うことはティシャツ本体は、「横の繊維」(=横縫いの繊維)
ほぼ99%のティシャツは、本体が縦縫いの繊維のはず。
ティシャツ生地の収縮は編み方通りの縦方向。
「イージー」さんのティシャツは、これを覆し、本体に横繊維を使い、
マチの部分で縦の収縮性を実現しています。
これが、ネックと同様に絶妙なフィット感を与えてくれているのです。
こう言った編み方(繊維の方向)の手法により、窮屈さがないのにフィット感がある、
独特の風合いを醸し出しているのです。
一度ご自分がお持ちのティシャツ、よ〜くご覧頂くと繊維の方向が解りますヨ!