地平線に沈む夕日
日本、特に東京ではこの景色は無理だと思うのです。
「地平線に沈む夕日」イコール遮るものが何もないと言うこと。
オーストラリアには山らしい山は存在しない、平坦な大陸。
シドニーからパースへバスで旅した時のこと。
ちょうど東から西への移動、距離にして約4000Km、
若いときお金がなかったので当然バス移動、3昼夜走り続ける。
その道中、約150km近い直線道路(ナラボー平原)がある。
左側は断崖絶壁と海、右手は見渡す限りのアウトバック(荒野)。
そんな中に道が一本、ズ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜とまっすぐ。
この道で眺めることのできる地平線に沈む夕日は格別。
やはり大陸だ。
夜になると、対向車のヘッドライトが見えても中々すれ違いしない。
それほど距離が離れている。
日本では中々経験できない。
日本に戻ってきて数十年が経つ今、こんな景色が遠い記憶の彼方から
突然蘇ってくる・・・なんでだろう。
地平線に沈む夕日、改めて見てみたい。