物作りの現場
難しい・・・の一言です。
私が仕事をしていた環境は創造力を必要とされ、それによって評価も変わります。
ただし、工場のような一貫して同じ物を作っている人々にとっては、
創造力などある意味必要ないと言うか、当然工夫(改善)は必要かと思いますが、
同じ品質のもの、同じ製品を作るためには、突飛な創造力など邪魔になります。
会社から言われた通りに言われた物を作らなければなりません。
そのような環境下で何十年と過ごしてきた人達に、「変われ」と言っても、
ただただ、戸惑うだけに過ぎないと思うのです。
今更、能動的に行動しなさい、創造力を働かせなさいと言っても、
ピンと来るはずもない。
今季の会社の状況を伝えたところで、それが? 我々に何の関係があるのか?
我々は会社の言われた通りに作業をこなしている、何をどうすればいい?
当然こんな答えが返ってきます。
外部との接触が皆無に近い環境、それも至極当然の答え、かとも思える。
社長が日本人からスイス人に変わり、その取り巻きも海外からやってきている。
同じ日本人同士ではドラスティックなことができない、
この危機を乗り切れないと考えた本体の意向だと容易に想像がつく。
そんな事にも我関せずの物作りの現場・・・これこそが危機だと思える。