「正論」はなんの役にもならない。
歳を重ねるほどのこの意味が良く理解できるようになりました。
会議などではある意味「タブー」です。
「正論」まさに字の如く、正しい論であり正しいのですが、
相手は逃げ場を逸してしまい、下手をすると闘争心に火をつけてしまいます。
会議や会話などでは双方の理解を深めるもの、その場面で闘争心など煽っては逆の結果に。
こんな話を聞きました。
あるご夫婦の奥様が急病で入院され、付き添った旦那さんと奥様の妹。
ベッドでは介護士の方の説明が始まります、が一向に旦那さんは耳を傾けようとはしない。
説明は病院のルールだったり、これからの治療等の注意点の説明。
旦那さんは一方的に質問を繰り返し、その話を聴こうともしません。
そこで介護士さんが、「まずこちらの話を聞いて下さい、質問はそれからに」と、
発する前に妹さんが一言、「お兄さんは、姉の事を本当に愛してらっしゃるのですね」と。
この言葉でその旦那さんは黙って介護士さんの話を聞き出したそうです。
説明する必要もないと思います。
要は相手の心に寄り添うことが大切だと言うことなんですね。
兎角人は自分の正論を、正しいと思うことを主張しがち、
そんな反省を促される話でした・・・。